1969年、アメリカ生まれ
カリフォルニア州ボニードゥーン在住・活動
トーマス・キャンベルは独学の画家、彫刻家、写真家、そして映画監督である。彼はカリフォルニア州ボニードゥーンにある自身のスタジオで絵画や彫刻、さまざまな作品を制作する一方で、世界中を旅しながら映画を制作している。
キャンベルの作品は、落書きや文章を組み合わせた独自のスタイルを持ち、彼の個性的な語彙から生まれるスローガンや逸話を、人間の本質を深く見つめる視点と共に並べている。動きを感じさせる彼の絵画は、重ね塗りされた絵の具と同様に多くの意味を含んでおり、複数のパネルで構成されることが多い。それらは、大胆なグラフィックやキャラクター、テキストの精密な描写とともに、自由な表現主義的な色使いで彩られている。彼の写真作品も同様に絵画の強烈なエネルギーを持ちながら、より抽象的なアプローチを取っている。
キャンベルは、ニューヨーク、パリ、東京、デンマーク、オランダ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、モロッコなど、世界各地で個展を開催している。また、1999年に最初の長編サーフィン映画『The Seedling』を完成させ、2004年には2作目の『Sprout』、2009年には『The Present』を発表した。さらに、彼はカリフォルニア州サンタクルーズを拠点とする小さな独立系レコードレーベル「Galaxia」の共同経営者兼クリエイティブディレクターでもあった。このレーベルは1993年に設立され、トミー・ゲレロ、ボニー・”プリンス”・ビリー、ペギー・ハニーウェル、ザ・ブラック・ハート・プロセッションなどのアーティストの作品をリリースしている。
2013年には、新たなクリエイティブ・プラットフォーム「UM YEAH ARTS」を立ち上げ、書籍、音楽、映画の制作・発信の拠点として活動している。